米株式が「弱気市場」
2008年6月27日
アメリカ株式市場は昨日120ポイントという大幅な下落に見舞われ、終了間際に11,300ポイントをわずかに上回り、いわゆる「弱気市場」に滑り込んだ。弱気市場とは株式がその価値の20%以上を喪失した際の状態を表す言葉であり、アメリカ経済の持続的な弱点を反映している。インフレに対する懸念と石油価格の急騰が主な原因になっていると思われる。
石油価格は昨日、1バレルにつき143ドルに値上がりし、またしても最高記録を更新した。石油価格は中国やインドなど人口の多い国家での需要が多くなった事に比例して急騰しており、今年に入ってから45%もの値上げをしている。さらに、インフレと弱いアメリカドルに対して予防線を張るように、生活必需品を大量に買い漁っている投資家からの現金の氾濫も石油価格急騰の原因の一つだと言われる。今年5月のインフレ率は昨年より3%も高く、国内消費額を上回った。連邦準備制度理事会によると、インフレ率は今後さらに高くなるという。
インフレと現在もなお増加している失業者数は、アメリカ国内の消費マインドを浸食しているといえる。最近行われた調査によると、失業率が5,5%になった事が報道されたあとの消費者マインドが先週、28年ぶりに低下したという。