マウナケアツアー 太公望
2008年4月21日
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神聖な輝きを放つ無数の星たちがハワイ諸島最高峰マウナ・ケアの夜空を美しく、また華やかに彩る。サニー氏による星座の解説が、宇宙神話のように私たちの心を掴み、悴む手を擦りながら眺める満天の星空は、自分の生死をも疑ってしまうような美しさで、自分が宇宙空間に放り出されたような錯覚にすら襲われていくのだった。そのダイナミックな景色は、「地球を体感する」という表現がもっともふさわしかった。
あたりが明るくなる前に、いざ山頂へ。再びバンに揺られること数十分。到着したよ、と爽やかに伝えてくれたサニー氏の表情が先ほどの天体観測時よりも若干よく見えるのは、日の出がすぐそこまで迫っている証拠だろう。
山頂からの眺めを的確にあらわす言葉はなかなか見つからない。突き抜けるほど真っ青な空は、太陽の傾きとともに、刻一刻と表情を変え、あたりをオレンジから深紅へと染め上げた。軽い息苦しさを感じながらも、標高4000メートルの凍った大地と力強い朝日に時が経つのも忘れ、食い入るように見つめた。透き通った穏やかな空気の中、自分の精神までも浄化されたような、なんとも言い難い清々しさを堪能した。そして、今地球に生きていることに素直に喜びを感じたのであった。
帰り道で再び経由した「オニズカ・センター」でサニー氏が指差す先にあったのは、ハワイでも数箇所のみに生息する絶滅危惧種「銀剣草」。10年前後で紫や黄色の花を咲かせて枯れてしまう。熱に極端に弱い「銀剣草」は、人間が触れただけでも、その体温で枯れてしまう様な、か細い品種。女神ポリアフの大地は、真の意味での「Big Island」を彷彿とさせる、ハワイアンスピリッツの心地よさと、雄大さを体感できる場所であった。

